終夜灯ブライトブライト'

主に日記やライブレポ、たまにポエマーと化す

2018年3月11日 ヒトリエ UNKNOWN-TOUR 2018 “Loveless” @ 名古屋クラブクアトロ

おおよそ3ヶ月ぶり3回目のヒトリエちゃん!こんな短いスパンで同じバンドを観に行くのは9年ぶりぐらいなのでなんだか新鮮です。因みに9年前は、露出狂のみうらじゅんと白目を剥いたミッキーと紙袋の妖怪と布袋寅泰の腰巾着がやってたSugarとかいうヴィジュアル系バンドを必死で追いかけていました。有料のファンクラブもないような小さいバンドだったので、しょっちゅう土曜日10時にローソンの端末にへばり付いていました。

ライブレポなのにいきなり死ぬほどどうでもいい話してすみません。当時書いていたブログがインターネットの腐海の中から出てきて懐かしくなってしまったもので。

 

そんな当時の記憶を思い出してしまったから…というわけでもないのですが、珍しく今回はやや前列のアグレッシブゾーンで見てました。普段は暴れるよりステージをガン見したい派なんですが、整理番号もわりと良かったためなんとなく魔が差した…ものの2曲めぐらいでもう後悔してました。なんで行った。

いや、中途半端な位置にいて前の人で何も見えないのが一番つらいので(よくある)それなら視界の妨げになる人が極力少なくなるように前行ったろやないかという目論見だったんですが、自分の身長が低いことを忘れてました。周りの人の口が位置するあたりに自分の耳があるせいで、周りがワーッて沸き立つたびに鼓膜がキーンってなるの。あと周りの人の首より下が位置するあたりに自分の鼻や口があるせいで、新鮮な空気が吸えないの。最悪死ぬのでは…と思いましたがなんとか最後までわりと前のほうで見ることができました。楽しかった!

 

ツアー名が最新アルバムの中の1曲「Loveless」を冠しており、また初っ端が同アルバム曲の「NAI.」だったので、まずはai/solateの曲を演っていくのかな?と思いきや、その後は昔の曲が続きました。最初の方で印象に残ったのはツイッターでも散々言ってた「日常と地球の額縁」!!wowakaさんがボカロPとして出したアルバム「アンハッピー・リフレイン」に収録されてた1曲で、当時もあんまり知ってる人がいないややマイナーな曲だったんですが、ボカロ時代の曲の中でもかなり好きな曲だったので、イントロが流れた瞬間思わずコロンビアの構えになりました。当時のwowakaさんにしては珍しく原曲も生音中心で、それこそヒトリエの音楽性のベースになったような曲の一つだと勝手に思っています。かっこいいよ。

 

アンハッピーリフレイン

アンハッピーリフレイン

 

 

前半戦は周りの人に前後左右に押されながら、イガラシさんを中心に各メンバーをジロジロ見てました。前回のライブレポ見るとほとんどwowakaさんのことしか書いてなかったので、今回はもうちょっと楽器隊を見ようかと思いまして。
しんどいながらも前のほうにいて良かったのは、ベースの音がよく聞こえることとと、弦楽器隊の手元足元が見られることでした…私も趣味でたまにベースを弾いててスタジオに入ったりもするんですが、あれ?私が普段弾いてるのってマジでこの人と同じ種類の楽器?ほんとに?ティッシュの空き箱に輪ゴム張ったやつじゃなくて?みたいな気持ちになりました。イガラシさんの左手がキモい動きをしているのは素人が音源を聴いても想像に難くないんですが、右手も相当ヤバいですね。あの細っかい1音1音の強弱をコントロールする右手の指の動き…インテル入ってる…あとイガラシさんもベース弾きながらかなり動くっていうか、なんか微振動してない?大丈夫?やっぱりオリエント工業製なの?(前回のライブレポ参照)と思って足元を見たら八分音符でリズム取ってました。足で。手も足もめちゃくちゃ忙しいな。

 

イヴステッパー→Lovelessあたりでwowakaさんが一旦ギターを置いてハンドマイクで歌ってたので、そのあたりではここぞとばかりにシノダさんに注目してました。バンドマンがでっかいエフェクターボード担いでくるたび、本当にそれ全部使うの?なんか絶対使ってないやつ混ざってね?と疑ってたんですが(嫌なやつ)、足元の動きと連動して音が変わるのを観るとワー!と思います。趣味で音楽やってるとは思えない自分のこの語彙…

(ちなみにベーシストも足元凝ってる人はかなり凝ってて、それこそイガラシさんとかなかなか大っきなボードを置いてらっしゃるのですが、私はよくわからないので安物のマルチエフェクター1つにすべてを任せています。あんまり料理しない男がオイスターソースとウェイパーで料理全般をなんとかしようとするのと似たような感覚です)

シノダさんのリードギターは、聴くと「シノダさんだー!」ってわかる音が良いですね。

 

そんな感じで割と満遍なくステージを見渡していたのですが(ゆーまおさんは見えませんでした)、中盤でやった「目眩」のサビのいちど静かになる部分、「思いを思うだけいつも寂しいのは それをただひたすら願っている標しだから」と歌うwowakaさんに、なぜか強烈に心を奪われました。

ボカロ時代から音楽を続ける中で、自分がわからなくなったり、曲が作れなくなったり、沢山の辛いことやしんどい事があったんだと思います。それでもこうやって今もステージに立っている理由が、その瞬間のwowakaさんの歌に集約されている気がしました。こないだのリトルクライベイビーに続き、ライブで聴いて大好きになった曲がまたひとつ増えてしまった…

 

それからはなんやかんやで、結局wowakaさんばっかり見てました。今までバンドや歌手を追いかけてた時って、歌や演奏がうまいとか、声が綺麗とかパフォーマンスが見てて楽しいとか単純に顔が好きすぎるとか、割とミーハーなファンの目でしか見ていなかったのですが、wowakaさんに目を奪われる理由はそれとはちょっと違う気がします。顔も声も特に好みじゃないし、前半は彼を見ても「メガネくもりすぎでは…?」ぐらいしか感想出てこなかったし…

 

いろいろ理由を考えたんですが、たぶん、wowakaさんにはなんとなく自分とシンパシーを感じる部分があるからなのだと思います。自分らしくありたいと思いながらも、他人や他人から見た自分を気にせずにはいられなくて、必要以上に考えて必要以上に傷ついて。それでも、考えることも、それを誰かに伝えることも止められない。それが未来の自分や、同じ苦しみを抱える誰かの為になると信じているから。ただの憶測と妄想でキモい事書いてすいません。とにもかくにも、自分と似たような苦しみを抱えている(と勝手に感じている)彼が、より気持ちが伝わりやすい言葉を探すように、「最大限の表現の手段」として音楽を続けている姿に、言葉では伝わりきらないなにかを感じているのかもしれません。もしくは、「メガネくもりすぎでは…!?」という心配が極限に達して他のメンバーに集中できないだけかもしれません。

 

やめようと思ってるのにまたキモい文章をしたためてしまった…普通の感想文に戻ります。

終盤で衝撃だったのは断トツでナミダアメ。なにが衝撃ってシノダさんのドラムパッド叩く姿よ。あんな情熱的な動きでドラムパッド叩く人はじめて見た。スティックじゃなくてマリンバとか叩く用のマレットで叩いてるのも謎だし、ひと通り叩いた後きっちりマレットを片付けてからギターに入る姿もシュールだった。あとライブ後友達と喋ってた時にシノダさんがBメロ入った後も普通にドラムパッドの音鳴り続けてたよなという声もあったので、「特に音が鳴ってた訳ではなくAメロでシノダさんが暇そうにしてたからマレット持たせといた説」も浮上してて色々やべえなと思いました。

 

アンコール後の喋りもシノダさんが絶好調でした。前はハンドスピナーを回しながら登場してたなと思ったら、今回はグッズの飴を袋から取り出して客席に投げながらの登場でした。

お客さんから「ホワイトデー!」って飴を求められて「は?お前らはバレンタインに俺らになんかくれたのかって話だよふざけんなよ」って悪態ついたり、エゴサーチしてたら自分のピックがメルカリに出てたという話から「全音楽業界でメルカリでのピック相場番付やりたい、やっぱ1位はB'zだな〜みたいなw」とか言い始めてwowakaさんに「他のバンドに迷惑をかけるのはやめなさい」って怒られてたり、グッズの飴食べながらMCしてたせいで曲の直前に飴が喉に引っ付いて素でムセてたり、ゆーまおさんとキャッキャ喋ったりしてて全体的に可愛かったです。

バンドにああいう喋りが上手い人がひとり居るとライブの楽しみが増えるからいいですね。いつか岸田教団の岸田さんと対談してほしい。たぶんカオスが生まれる。

あと一言も喋らず黙々と飴をmgmgしながらアンコールの準備をするイガラシさんがかわいかったです。

 

アンコールは踊るマネキンとリトルクライベイビーの2曲でした。リトルクライベイビーのラスサビ前Cメロ、シノダさんとイガラシさんが両サイドでバックコーラスをやってる姿がとても良かったです。これが生きてる音楽だ!これがライブだ!これがヒトリエだ!という感じがして。(ゆーまおさんも歌ってたのかもしれませんが見えませんでした)

 

最後のMCでwowakaさんが言った、「俺は絶対に死ぬまで音楽を続けるから、死ぬまでついてきてくれ」という言葉がとても嬉しかったので、その言葉を信じてこれからの活動も楽しみにしてます。次のライブが見られるのはいつかな!