終夜灯ブライトブライト'

主に日記やライブレポ、たまにポエマーと化す

ヒトリエを、聴け。 〜その1. 代表曲編〜

wowakaさんが亡くなったという報せを聞いてから、1日が経った。

あまりにも突然すぎた。フルアルバムを引っさげた全国ツアーの真っ只中で、つい先日ステージの上でその姿を見たばかりだった。「音楽って楽しいね」と笑っていた。「僕はきっと死ぬまで音楽を続けると思うので、皆もずっと着いてきてください」という言葉を聞いて、次はどんなヒトリエを見せてくれるのだろうとワクワクしていた。それが、まさかこんな形で「死ぬまで音楽を続ける」を実現するなんて思ってなかったし、望んでもいなかった。

未だに受け入れられないし、信じられない。今も泣いてばかりいる。メンバーのコメントを見て泣き、ファンの人たちのツイートを見て泣き、親交の深かったバンドマン達の言葉を読んで泣き、シノダさんのツイートに泣き、そのツイートへのファンからのリプライを見て泣き、そしてヒトリエの楽曲たちを聴いて泣いている。この涙がどういう感情の発露なのか自分でもよくわからないまま、ずっとメソメソし続けている。

寂しいとか、悲しいとか、いろんなことを思った。wowakaさんはどんな気持ちだったのだろう、残されたメンバーはどんなに苦しいだろう、そんなことを想像してはまた悲しくなった。

そんな一方で、ヒトリエを聴けば聴くほど思う、「やっぱりこのバンドは格好良い」ということ。それと、wowakaさんの死を嘆いている人の多くは「ボカロPとしてのwowaka」のことを言っていて、それがめちゃくちゃ悔しいということ。たくさんの人の思い出に残ることが悪いとは全く思わない。ただ、こんなにもたくさんの人に愛された彼の楽曲が、「ボーカルが初音ミクじゃない」という理由で多くの人に素通りされるのがただ悔しい。ボカロPとしてではなく、ヒトリエのフロントマンとして、一人の人間として、wowakaさんはステージに立って歌っていた。

自分勝手な思いでしかないが、それを一人でも多くの人に知ってほしい。「こんなにかっこいいバンドをもう生で見ることができないなんて」と思ってほしい。そしてその思いを受けてヒトリエのメンバーの皆様におかれましてはこれからもヒトリエを続けてください何卒よろしくお願いします。

 

そんな意図のもと、ヒトリエダイレクトマーケティングを実施します。ボカロ時代は好きだったけど、ヒトリエのwowakaさんを知らない人たちが、楽曲を聴くとっかかりになればいいなと思いつつも、半分ぐらいは自己満足です。今日改めてヒトリエを聴いて、「やっぱかっこいい…」と思った気持ちをどこにぶつければ良いかわからなくなった結果です。また前置きが長くなってしまった。

 

センスレス・ワンダー


ヒトリエ『センスレス・ワンダー』MV / HITORIE - Senseless Wonder

言わずと知れた(私調べ)メジャーデビューシングルの表題曲。そして私がヒトリエにハマった始まりの曲です。ライブの最後に演ることが多い定番曲なのだけど、何度ライブで聴いてもぶち上がってしまう。音源の入りもカッコいいのだけど、ライブだと印象的なギターリフの前に前フリみたいなイントロが入っておりそれもとても良い。2番のAメロではリードギターのシノダさんが不思議な動きをするぞ!あとシノダさんの動きに気を取られがちだがその部分のイガラシさんのベースが超絶かっこいい。

 

ワンミーツハー


ヒトリエ 『ワンミーツハー』MV / HITORIE – one-Me two-Hearts

初のアニメタイアップ曲であり、おそらくヒトリエの公式チャンネルの中で1番再生数が多い曲。ヒトリエはwowakaだけのバンドという意見もたまに聴くけれど、この3人がいなければこの曲はこんなにカッコ良いものには絶対ならなかった。と思っている。細かい部分まで音の作り込みがすごい。ライブだとサビ直前にゆーまおさんの2カウントが入るのだけど、それを合図にサビで全員がバチーッて入るのが毎回かっこよすぎて死ぬ。間奏のイガラシさんのベースが超絶かっこいい。

 

トーキーダンス


ヒトリエ 『トーキーダンス』MV / HITORIE – Talkie Dance

ワンミーツハーが「聴いて楽しむヒトリエ」だとすると、こちらは「踊って楽しいむヒトリエ」。ちょっと前に流行った、踊れるロックみたいなものも完備。特に後期ボカロ(ワールズエンド・ダンスホールとか)が好きな人にはとっつきやすい曲だと思います。Bメロの早口とか、間奏のリードギターとか、The・wowakaって感じが大好き。

 

アンノウン・マザーグース


ヒトリエ 『アンノウン・マザーグース 2018.3.25 LIVE at EX THEATER ROPPONGI』

神。

約6年ぶりに発表された、初音ミク曲のセルフカバー。ミクさん版も演奏してるのはヒトリエなのだけど、こちらのヒトリエ版はだいぶバックの音の印象が変わっている。

ミク曲を作っていたころのwowakaさんの曲は、どこか無機質でモノクロで、そこが「現実逃避P」の魅力でもあった。けれど、ヒトリエとして活動していくにつれ、どんどん歌詞や歌に生を感じるようになった。wowakaさんの作る歌に色鮮やかな生を吹き込んだのは、間違いなくヒトリエだった。一度ボーカロイドの曲を作ることに嫌気がさしてしまったwowakaさんが、その後6年を経て、ボカロPとしても、そしてヒトリエとしても、最高の曲を作ることができたこと。それはクリエイターとしてだけではなく、一人の人間として、とても幸せなことだったのだろうと思う。

ミク版を聴いて、ヒトリエ版を聴いて、その後ヒトリエのライブバージョンを聴いてほしい。そこには多分、彼の生きた証がある。なんと驚くことにこちらの生きた証、Apple Musicで無料で聴けてしまうのだ。なんかちょっと複雑な気持ちにもなるけど、めちゃくちゃ良いのでマジで聴いて。あとYouTubeでライブ映像も観れる。

 

ポラリス


ヒトリエ 『ポラリス』 / HITORIE – Polaris

アンノウン・マザーグースで「あたし」の思いを出し切ったからなのだろうか。今までのヒトリエからすると珍しく「あなた」へ向けた、聴き手を応援するような寄り添うような歌詞になっている。「そばにいるから大丈夫」ではなくて、「ひとりきりでも続く生」と突き放したうえで、「あなたはあなただから大丈夫」と背中を押す。wowakaさんらしい励まし方。最後のシングルとして世に残すにはあまりにも出来すぎていて、ふざけるなと思った。

 

そんなところです。ここまで読んでくれた人ありがとう。

ずっと泣きながらキーを叩いてて、なんで自分からこんな悲しみの沼に全力疾走しているのだろうかと思ったけど、それでも書きたかった。いろんな人にヒトリエを聴いてほしかったからなのか、それともただ自分がヒトリエの音楽に浸っていたかったなのかは分からない。

兎にも角にも、書きたかったことを目一杯書けて満足……したと思ったかこの野郎〜!!!!!!!7年も活動したハイパーかっこいい集団ヒトリエの名曲がたったの5曲なわけないだろ!!!!!!!

そのうち「その2.隠れた名曲編」を書きますので、それまでにこの5曲を履修しておいてください。そして、いつかきっと来るであろうヒトリエ第2期に備えておいてください。