終夜灯ブライトブライト'

主に日記やライブレポ、たまにポエマーと化す

ひとみる、ひとみ

他人の表情を見ることが、得意でもあり苦手でもあることに気付いた。表皮の示す歪みや皺から悪意や下心を察知することはもはや癖と言っていいほどなのに、その一つ奥の層に踏み込もうとすると途端にわけがわからなくなる。なんの意味もないと知っているのに…

自暴自棄

残響、耳鳴り、初期衝動 いっそ自分を縁取る輪郭に鋏を入れてしまえればと、

フレーム・セマンティクス

「大丈夫」という言葉の質感は、きっと握られた手みたいに暖かくて柔らかい。 「根拠のない思考停止」と、その手を振り払ったいつかの誰かにとって、それはどんな手触りをしていたのだろうか。その言葉越しにどんな世界を見ていたのだろうか。 願わくばあな…

マイクロスコープ

自分の目に映るものだけでも幸せにしたいと願うわたしの回した螺子の見当が間違っていないとしたらどうしてこんなに苦しいのか

無題

チョコレートの海に溺れてしまわなければならない 呼吸なんて出来なくてもいいから 喉元過ぎれば甘さを忘れてしまう前に早く

蜃気楼

心の芯が冷え切って痛む夜は 記憶から適当なマッチを取り出して心臓で火を点ける 一瞬の温もりと、残った燃え滓を握りしめて祈った 明日は、何にもないような顔で生きていけますように

無題

悲しいという言葉に痛という漢字を付け足した 遠い昔の誰かのところに飛んで行きたい

無題

愚鈍な足取りで どこに行くかも言わないで そのくせ触覚だけは敏感で 先が触れるだけでひゅんと縮まる 硬い甲羅を摘んで逆側に向けると 何もなかったかのように向けられた側にのろのろと動き出す 人間だった頃のことはもう忘れてしまった

起承転結

長い梯子にぶら下がってる私に ジャングルジムの柱に手足絡ませてる私に 最後のコマに飛び移る勇気をくれよ

無題

少し照れ臭そうに背を向けて歩いていく 小さな背中に向かってつぶやいた ごっこ遊びはおしまい

無題

ありのままの自分が愛されているという可能性を信じるには、少し自信が足りない

無題

新しい家までの帰路は街灯りも疎らで、毎日のように上を向いて星を眺めながら歩いている。オリオン座ぐらいしか知らなくても、暗がりの中の小さな光を見つけるのが楽しい。さっきまでは何もない暗闇だったはずの空間に、目が慣れてくるにつれてぼんやりと浮…