終夜灯ブライトブライト'

主に日記やライブレポ、たまにポエマーと化す

日記 8月7日

ご飯を食べて洗濯を済ませて、そのあとはリビングにぶっ倒れて寝ていた。さいきん、毎日12時前に薬を飲んで寝ても5時ごろには起きてしまっていた。好きなこといっぱいできるからいいや〜!と思っていたが、裏で疲れがたまっていたのかもしれない。これはいかんと思って睡眠薬を飲んでベッドに入ったものの、なぜか今度は眠れない。寝るなら寝る、起きるなら起きるではっきりして欲しい、私の体よ。

 

元彼が気付いたら同じオフィスからいなくなっていた。まあ気付いたらなんて事はもちろんなく、休職中に会社から呼び出され「別件で彼が問題になっていて、これからの対応を検討するにあたって参考までに話を聞かせて欲しい」と聞かれたりしていたので、まあなんかあるかなとは思っていた。因みに別件がなんなのかも知らないし、なぜその別件から会社には言っていなかった私との関係に繋がったのかもわからない。何もわからないまま、何らかの処遇が下されて、私が復職する頃には何かが片付いていた。なんなんだ一体。

彼が私や他の誰かに危害を加えた、だからその対象から彼を離して一件落着、みたいな空気になっているのがどうにも腑に落ちない。腑に落ちないというかなんというか、悔しいという気持ちにも近い。私はあの1年間、マジで誇張なく死にそうになりながら彼のことを理解しようとしていたし、彼自身の抱える辛さを少しでも楽にできればと思っていた。

彼は自分に自信が無いあまり、やられる前にやるの精神で他人を攻撃する臆病な人間だった。しかも彼自身もそれに気付いているが認められないという微妙な状態だった。私自身も、自分の不安や自己否定感が時に他者への攻撃などの望まない形で現れてしまう事はあったので、そんな彼の辛さは人以上にわかった(たぶん)。通院を勧めたり、カウンセリングに同席してもらおうとしたり、素人判断だが彼に当てはまりそうなパーソナリティ障害や発達障害について調べたり、自分のできる限りの事をしてきたつもりだった。自分が怒られて責められて苦しい状況から抜け出したい気持ちも勿論あったが、彼の生きづらさが少しでも軽減したらいいと思う純粋な他者を思う気持ちもたしかに存在していた。だから今、彼を隔離するだけしてはい問題解決!みたいな顔をしている人たちに嫌悪に近い感情を抱いてしまうのだ。やり方はどうあれ、私に降りかかる可能性があった危険を排除してくれた人たちなのに。

 

最後に彼が私とまともに話した時、彼は自分に発達障害のケがあるということを話してくれた。私が勧めた病院の先生に紹介されて、カウンセリングを受けた際にそう言われたと。しかしその後の「入院という選択肢もあるみたいだけど、君はどう思う?」という問いに、私は何も返事をしなかった。自分の身の安全の確保とトラウマからの回復に必死だったし、その連絡にレスポンスをする事で無意味な期待を抱かせてしまうことも嫌だった。それからの彼が自分の問題とどう向き合ったのか、そもそも向き合ったのかどうかは何も知らない。でも今回のオフィス追放の発端が、私のこととは別件だという話を聞く限り、きっと私の望んだ方向には向かわなかったのだと思う。

あの時私が真摯に接していたら、もう少しだけ耐えられるほどの強さがあったら、こうならずに済んだのか?他人に危害を与えたり社会的な問題行動を起こさずにいれたのか?彼が自分の抱える生きづらさに苦しみ続けずにいられる未来があったのか?

事情を知る人に、大変だったね辛かったねもう大丈夫だから安心だねって言われるたび、そうなんです本当に苦しかったですという気持ちと、そうじゃないんです本当に苦しいのは私じゃないんですという気持ちに挟まれて爆発しそうになる。私やこのオフィスの人達はもう安心かもしれないけど、彼が新しく働く先の人達や彼自身にとっては何の解決にもなっていない。爆弾をバレーボールの如く他所にトスしただけだ。爆弾だったらまだいい。私たちが追いやったのは、自我や感情を持つ一人の人間だ。いくら間違ったことをしていても、価値観や認知が歪んでいても、だからと言ってその人が傷ついたままでいいわけないだろ。

 

自分を責めることと、もう顔も思い出せない彼の身を案じることぐらいしから今の自分にはできない。勿論自分がいちばん大事だし今の生活がすごく大切だから、それ以上の事をしたいとは思わないが。それでも、少しでも彼が苦しんだり怖がったりすることなく生きられていますように、そんなことくらいは願わせてほしいと思った。