終夜灯ブライトブライト'

主に日記やライブレポ、たまにポエマーと化す

2019年9月3日 ヒトリエ "HITORI-ESCAPE TOUR 2019"@京都磔磔

火曜日は京都磔磔ヒトリエを見に行っていた。

 

最後にヒトリエを見てから約半年、そしてwowakaさんがいなくなってから初めてのライブ参戦だった。6月の追悼会をニコ生で見て、ヒトリエは無くなってしまうことはないと分かっていた。それでも、当日を迎えるまでは楽しみと不安が同じぐらい混じった複雑な気持ちを覚えずにはいられなかった。6月以来ほぼ音沙汰のなかった彼らは、wowakaさん不在で「ヒトリエのライブ」ができるのだろうか。そもそも3人はこのままヒトリエを続けるつもりはあるのだろうか。このライブの手応え次第で、ヒトリエを続けるかどうかの意思決定が行われるのではないか。そもそもイガラシさんはステージに立てるのか。(Twitterでの発言を見てたら心配しかなかった)

 

そんな不安はありつつも、やっぱり3人が生きてて、ヒトリエとしてステージに立つという選択をしてくれたことは本当にうれしかった。感極まりすぎて、「メンバー登場時のSEで泣く」という、涙腺崩壊自己ベストの記録を大きく更新してしまった。あと京都出身のくせに磔磔にはじめて行ったので、後ろの楽屋っぽいスペースから普通に客席の横を通ってステージに出てくるという光景がシュールでちょっと笑った。最初イガラシさんがちょっと遅れて出てきたので、「まじでこの人ステージイヤイヤ期か…!?」と身構えたけどちゃんと出てきてくれてよかったです。ゆーまおさん髪切ったほうがかっこいいよ。

 

そんな感じで、シノダさんの「ヒトリエです、よろしくどうぞ」から始まったライブ本編。正~~~~~~直に申し上げると、前半は絶望していた。6月の時点で分かっていたことではあるが、ギター1本では成り立たない曲が多い。とくに、シャッタードールのAメロからサビ前のシノダギターが大好きだったからあれがもう聞けなくなると思うと寂しかった。インパーフェクションとかも、シノダさんが忙しそうにギターを弾いていたけどあのリフは後ろでギターが鳴ってないと物足りない。そして何より、wowakaさんが歌を通じてぶつけていたあの強烈な感情はどこにいってしまったんだろうと思った。

いついなくなってしまうかわからないという例えとして、「バンドは生もの」という表現が使われることがある。もしかしたらヒトリエは、wowakaさんという心臓が止まった日に死んでしまったのかもしれない、と思った。今の彼らは、wowakaさんの生きていた証を忘れないようにするためだけの、バンドの形をした入れ物なんじゃないか。このライブは、結局wowakaさんの死を受け入れられない残りのメンバーとファンによる、追悼会の続きに過ぎないのか。

 

そんな憂鬱を打ち破ってくれたのはLovelessの曲終わりだった。同期でギターを流しハンドマイクで歌っていたシノダさんがマイクをギターに持ち替え、3人だけのセッションが始まった。それはwowakaさんが作ったLovelessとは別物だったけど、その瞬間あれを弾いていたのはヒトリエ以外のなにものでもなかった。そこから何か空気が変わった気がした。「大切な曲をやります」というMCから始まり、wowakaさんの作った1音1音を噛みしめるように演奏していた(W)HERE、そして原曲のボーカルとはうってかわってシノダさんの叫びのような歌声が鳴り響いた劇場街。その対照的な2曲を聴いたとき、ふとイガラシさんが前にTwitterで言っていたことを思い出した。

 

「おれにはwowakaが一生必要で、それは自分の人生を進むことと矛盾しません」。

wowakaさんの死を受け入れられない姿も、3人でできることを模索する姿も、今のヒトリエであることは間違いない。一度心臓を失ったとしても、それをまた蘇らせようともがくその姿こそが、彼らが生きている他でもない証なんだなと感じた。まだまだこれからどうなるか不安だし、3人の演奏にうーんって思うことも少なくはないのだけど、3人が前向きに今を生きていることを信じて、これからもヒトリエを応援していきたいなあと思った。

 

個人的によかった曲は、Loveless~劇場街、カラノワレモノ、リトルクライベイビー辺りかな。IKIの曲をやられると泣いちゃいますね。逆に青とかアンノウンとか、wowakaさんにとって思い入れの強そうな曲はやっぱり感情の入り方が違うな~と思ってしまった。しかしそんな中でもポラリスが6月に聴いた時よりも格段にかっこよくなっていて感動した!間奏(原曲だと2本のギターでㇵもるところ)シノダさん1人だと寂しすぎてつらい…と思っていたのだけど、イガラシさんのベースが超かっこよくて今回はそんなに物足りなさを感じなかった。イガラシさんはメンバーの中でもいちばんwowakaさんの死を受け入れられていないのかなーと勝手に心配していたのだけど、決して彼の中に「3人でもっと前に進んでいきたい」という気持ちがないわけではないということがわかって、なんかそれがとてもうれしかった。ライブ中も、ちょこちょこ口元が笑ってて安心した。ただやっぱり全然しゃべらないスタンスは崩さなくて笑ったw汗だくのシノダさんに「お前…ケロッとしやがってよ…」って言われて、これ見よがしにタオルで汗拭く仕草を繰り返すのが可愛かったです。というかシノダさんは歌ってギター弾いて暴れてMCしてという完全に過重労働だったのだけど彼の体力は大丈夫なのだろうか。

 

めまぐるしくいろんな感情にさせられるライブだったけれど、行ってよかったです。つぎは10月の名古屋!

 

あと、踊るマネキンの時の時の

シノダ「そういえばイガラシ……ひもQ、精算終了だってよ」

ガラシ「ベベーーーーン」

という入りがツボだった。岡山でもやったらしい(イガラシ…蝉って1週間じゃ死なないらしいよ。ベベーン)。これ今回のツアーでシリーズ化するのだろうか。個人的にはやってほしい。シノダ先生の次回作に期待。

 

セットリスト(Livefansより引用)

1. センスレス・ワンダー

2. シャッタードール

3. 日常と地球の額縁

4. Namid[A]me

5. 伽藍如何前零番地

6. インパーフェクション

7. SLEEPWALK

8. Loveless

9. (W)HERE

10.劇場街

11.トーキーダンス

12.アンノウン・マザーグース

13.カラノワレモノ

14.リトルクライベイビー

15.青

16.ポラリス

[アンコール]

1. 踊るマネキン、唄う阿呆

2. ローリンガール